財経企画部は、予算・決算の集計や管理、中期経営計画の策定や進捗管理など会社全体の経理業務の統括と、支払や資金調達などに対応する財務管理、税金計算・申告作業などの税務管理、会社で使用する情報システムの管理・更新などが主な業務です。その中には、たとえば会社の重点施策などに関連する経理・財務の業務などがあり、会社がいま、どのような方向に向けて、どれくらいのスピードで進んでいるかが実感できるのが特徴。会社全体の動向や状態を俯瞰して見る立場として、経営に近い位置で仕事ができるのがおもしろさだと感じます。
システムについては、単なるソフトのバージョンアップにとどまらず、業務の標準化と、より効率的な仕事ができるように投資計画などを含めて検討・実行していきます。たとえば、2010年には、1年9か月かけて全社規模でシステムの入れ替えを行い、私もプロジェクトの一員として携わりました。効率向上を目的として、生産・販売が使用していたシステムを統一するというものです。仕様の検討、テスト、立ち上げ、運営開始後のレビューといった業務は、期間が長く、様々な面で大変な仕事でしたが、それだけに、私が過去に携わった仕事の中でも印象深く残っていますし、その努力が、結果として会社の生産性向上に繋がったことが、大きなやりがいになりました。
このようなシステム入れ替えなどの業務を含めて、仕事ではまず納期の管理を第一に考えています。また、そのための優先順位づけも重要。課として与えられた任務を完遂していくために、スタッフと目標を共有し、ベクトルを合わせて協力していけるチームを作っていくことが目標です。
また、部下を信頼し、あらゆる仕事を任せられるように成長させていくことも目標の1つです。性格的に、私は自分でやったほうが早いと考えたり、つい自分で手をつけてしまうことが多いのですが、それではスタッフは成長しません。意識的に仕事を任せて、スタッフが自分の力で考え、行動できるようにしていかなければなりません。
また、日々の業務では監査法人や株主である丸紅の担当者に向けて会社の経理・財務状況などを説明する機会があります。個人としては、そのような時に求められるコミュニケーション力、プレゼンテーション力を高めていくことも目標です。どのような仕事も、成果は他人が評価します。成果、成果物にこだわりながら、さらに仕事の質を高めていきたいと考えています。